スワンボートを漕ぎながら

元文学部生のぼやきです

山梨旅行① 電車通学する高校生の過ごし方

先日、青春18きっぷを使って山梨県に行ってきました。旅の目的は特にありません。強いて言うなら「近場なのに行ったことがなかったから」です。
また、今回の旅は”観光”として行ったのではないので、綺麗な風景の写真やご当地グルメの話はありません。日帰り旅行だったので宿泊施設の情報も一切ないです。
ですので、この記事に「山梨 観光」と検索して辿り着いた方がいましたら、ぜひ他のブログを読まれることをオススメします。

では、山梨旅行の話に入りたいと思います。

旅の目的の一つだった「JR身延線

山梨を旅するにあたり、事前に旅行計画はしていませんでした。目的地を小淵沢の「フィリア美術館」とだけ設定して、そこに着くまでの交通ルートや寄り道する場所は自由。食事をする店もあまり考えずに、最低限のスマホと所持金、移動中に読む本だけをリュックに入れて出発しました。

青春18きっぷ旅行では定番ですが、始発の電車に乗り込みました。少しでも遠くに向かい、長く旅をするためです。でも正直に言うと、旅を最後まで満喫したいのなら、出発時間は遅い方がいいんですよね。でないと旅の終盤に疲労感に襲われ、後味の悪い終わり方をしてしまうからです。
それは経験上わかっているのですが、今回も朝5時前に家を出てしまいました。

そして向かった先は静岡県の「富士駅」です。といっても富士駅は乗り換え場所というだけで、目的はJR身延線にありました。JR身延線は、富士駅甲府駅を結ぶ路線でして、路線距離は約90kmもあります。そのため、所要時間が3時間もあるんですね。私はこの長時間の移動に惹かれて、わざわざ遠回りをして山梨に向かうことにしました。

高校生の暇つぶし

ここで話が脱線しますが、私が関東の大学に進学して良かったことの一つに、交通の利便性があります。東京には電車で30分で着くことができ、最寄りの駅までは徒歩で10分ほど。地方で暮らしていたころは近くに駅なんてなくて、移動はバスと自転車を利用していました。なので花とアリスのような「電車内での出会い」みたいなのに憧れるんですよね。
また、通学だけでなく旅行での電車移動にも憧れていました。目的地まで外の風景を眺めたり、持参した本を読んで過ごす。そんな時間の過ごし方が無性に格好良く思えたんですね。

さて、今回の旅行の目的は身延線での長時間の移動」でしたが、私みたいな長時間の移動を楽しめる人にとっては、電車移動は至福の時間でしょう。ただ、これが毎日の通学や通勤となれば、話は変わってきます。朝8時に学校や会社に着くためには、6時前には電車に乗らなくてはいけなく、起床時間は遅くても5時。しかも、これがほぼ毎日続く。いくら電車通学に憧れていても、私だったら耐えられません。

今回の旅行でも、身延線の電車で通学する高校生を見かけました。富士駅から甲府駅まで約3時間ほど。途中乗車する高校生もいましたが、彼らの多くは長時間での通学をしていました。

★★★

ここで、私は彼らの「車内での過ごし方」が気になりました。長時間の通学をしている高校生たちは、暇潰しのプロフェッショナルに違いない。私はそう考えて、彼らの行動を観察しました。変質者と思われないよう本を読んでいるフリをしつつ(十分危ないですが)。

まず、移動時間を利用して勉強をする人が多いですね。夏休みということもあり、部活動のために通学するジャージ姿の高校生も多かったです。

そんな彼らを見て「高校生に戻りたい!」と思ってしまったのですが、一番興味深かったのが「数字当てゲームをする女子高校生」です。4桁の数字を設定して、お互いに設定した数字を当てていくゲームです。「ヌメロン」という番組で話題になりましたね。
私もスマホのアプリで遊んだことがありますが、どこか退屈ですぐ飽きてしまいました。

しかし高校生は退屈することなく、何度も繰り返し数字当てゲームをしている。しかも女子高校生が、自分のノートに手書きで数字を書いて遊んでいる。
私はこの光景を視て、どこか心温まるような、懐かしさを覚えました。

バーチャルな遊び、リアルな遊び

私が普段利用する電車内では、スマホをいじる高校生をよく見かけます。最近では「遊びと言えばスマホ」となっているのでしょうか。もしかしたら、授業の休み時間でも友人との会話よりもスマホを視て過ごす人が多いかも知れません。

私が高校生だったのは、ほんの数年前ですが、当時はまだ高校生の間でスマホが普及していなく、不便なガラケーが遊び道具の一つでした。中学生まで遡ると、携帯を持っている人は極少数で、休み時間はもっぱら談笑をして過ごしていました。それが高校生になり、大学生になり、上限が予測できないほど娯楽が手軽に、スマホ一つで楽しめるようになった。

でも、スマホの非現実的で「バーチャル」な遊びが流行する反面、同じ感情を直接的に共有できる「リアル」な遊びも生き続けています。これは高校生の遊びだけでなくて、音楽のフェスやコミケ、スポーツ観戦など、「わざわざ足を運ぶ体験」が減衰していないこと全般に言えます。このことは宇野常寛も強調していますが、リアルの可能性って予測不可能でなかなか面白いですよね。

ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1)

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山梨旅行の話は次回も書こうと思っています。
最後に、みなさんが高校生のころ、休み時間や通学時間に何をして過ごしましたか?

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